「自分の曲が持てたらな~。
でも、楽器も弾けないし作曲ってたくさんの機材が必要になるんでしょ?」
と考えていらっしゃる方が少なからずいるのではないのでしょうか?
もちろん曲とは楽器と歌がセットになって成り立つものです。そして、メロディー、リズム、ハーモニーが組み合わさり交じり合うことで曲として成り立ちます。最低でもこの三つさえそろっておけば曲になるのです。
曲を成立させるために最も大事なものがメロディーです。日本語では「旋律」と呼びますが、これがなければ曲は始まりません。
メロディーを生み出すためにはピアノやギターを弾いて作るという方法がありますが、もっと簡単な方法もあります。
人間誰しもが持っていてとても簡単に音を発するもの。
それが声です。
今回は気分が高揚しているときに自然に出てくる、鼻歌にスポットを当てて、鼻歌でメロディーを生み出す方法について書いていきます。
鼻歌を録音してみよう
私が初めて作曲をし始めたころには、『Studio One prime』というDAW(作曲ソフト)を使っていました。無料でダウンロードができるこれ一つである程度の曲は作れる代物です。
〇ダウンロードサイトへ
注意点としては、パソコン、マイク、オーディオインターフェースが必要になってくるところです。パソコンは必需品なので用意していただいて、マイクとオーディオインターフェースは10,000円付近で購入することができます。曲を作りたいと思っているのならこれくらいはすんなりと用意してください。
仮歌収録用機材でも同様に作曲が可能ですので、こちらの記事も合わせて参考にしてみて下さい。こちらの記事では、1万円程度で全部が揃えられる、低価格ながら定番のアイテムを紹介しています。
インストール、配線などを完了させ、いざ作曲開始です!
と言っても何から始めればいいかわかりませんよね?
そういったときにこそ鼻歌を利用するのです。スマホの録音機能やマイクを使って鼻歌を録音します。90秒くらい一気に録音してもいいですし、小分けに30秒ほどのメロディーを録音するのもアリです。
メロディーの組み立て方にはスケールというルールが存在するのですが、今はまだ考えなくて大丈夫です。曲を作ってみようと考えてみた段階で、今まで曲を聴いてきた人はいないと思います。その経験を使って適当に歌ってみます。多少変なメロディーになるかもしれませんが、まずは録音してメロディーを組み立てる。最初から完璧な曲を作れる人なんていません。自分の生み出したメロディーに自信を持ってください。作曲はそこから始まります。
メロディーをDAWに打ち込んでみよう!
録音したメロディーをDAW上に打ち込んでいきます。自分で歌った音階を聞き取り音を並べていきます。ドレミファソラシドや音符の長さなどは音楽の時間などに習っているはずなのでここでは割愛します。根気よく打ち込んでいくのがポイントです。音程を聞き取るのが難しい場合は、Studio Oneには音声データを音階データ(MIDI)に変換できる機能があるのでそれを使ってみてください。
コードを確認してピアノの和音を打ち込んでみよう!
一通りメロディーを打ち込み終わったら次はコード(和声)の確認していきます。
どの音を鳴らせばコードを構成できるのかはこのサイトを使うと楽です。
〇ピアノコード
基本的にはメロディーの小節ごとの頭の音の同じコードを当てればいいのですが、変化を持たせたいのであれば違うコードを当てることもできます。(但しルールはあります)
スマホアプリに曲のコードを解析できるアプリがあるので紹介させていただきます。
YAMAHA Chord Tracker
〇android版ダウンロード
〇iOS版ダウンロード
このアプリは曲を読み込ませることで自動的にコードを解析してくれます。ここに表示されたコードをDAWに打ち込んでいけば簡単に和音を形成できます。ぜひ活用してみてください。
メロディーと和音を打ち込んで、パーカッションを加えてリズム隊と組み合わせることによって曲が完成します。これであなたの自分だけの曲が完成します!
作曲は簡単なものなので、このパターンを自分なりにアレンジして新たな曲を作っていってください。
まとめ
今回は筆者が初めて曲を作ったときのことを思い出しながらお話していきましたが、作曲の方法はまだまだたくさんあります。試行錯誤しながら自分がやりやすい方法でやってみてください。きっと自分が気に入る曲を作れるはずです!
「らしさ」を見つけるシンガーソングライター。現在オリジナル曲の数「11曲」
2017年から活動開始、楽器の出来ないシンガーソングライターとして、すべてDAWで作曲を行っている。
そのほか、動画編集や歌唱の指導などを、多方面で活動中。